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泣こうが喚こうが死なない限り明日はやって来る。もう引き返せない、遠いあの日――そんな≪無頼派≫な劇場へようそこ。


プロフィール

ブライアン

  • Author:ブライアン
  • 年齢:34歳
    性別:男
    身長:171cm 体重:63kg
    住所:神戸市
    職業:製造・物流
    主義:捲土重来を期す。
    映画:「東映実録やくざ」
    漫画:「ゴルゴ13」
    音楽:「矢沢永吉」
    一言:お前は防弾チョッキでも着て、じ~っとしとれば良かたい。



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「梶原一騎伝~夕やけを見ていた男」
この前、「報道ステーショーン」で「あしたのジョーと団塊の世代」というコーナーを見た。
60年代後半から70年代前半、反体制を主張する学生運動の全盛期に身を投じた人間たちは、誰もが〝あしたのジョー〝だったという。「権力に刃向っても負けるのは分かっているが、あえて戦う」という精神である。日本全体が熱く揺れていた時代だった。現代の日本は飽食の時代だが、そういう時代にこそ、熱いものが必要だと思った。
そこで、今回はそんな日本を熱くした「あしたのジョー」の原作者・梶原一騎(1937年~1987年)の生涯を示した本を紹介します。


『梶原一騎・伝~夕やけを見ていた男』 
(著者:斎藤 貴男、2005年出版)


――「さようなら兄貴。男の星座よ、永遠に。」


■『巨人の星』『タイガーマスク』『あしたのジョー』『空手バカ一代』『愛と誠』などなど、昭和の時代を代表する数々の名作を生んだ劇画界のドンこと、梶原一騎(本名・高森朝樹)

彼は劇作家として常に「男」をテーマに描いてきた。梶原一騎の描く「男」とは、社会からはみだし、喧嘩と暴力に明け暮れ、幾多の生と死の狭間を行き来しながらも、恐ろしいまでの闘争本能と己の哲学を貫きとおし、そして栄光の座を射止めて散っていく――。
そんな熱すぎる彼のアンチ・ヒーローたちが少年たちを魅了しないはずがなかった。
それは梶原自身が歩んできた破天荒な人生をキャラクターや作品に投影しているかのように見える。
わずか「五十年」という短い人生を彼は、生き急ぎ、そして死に急いでいった。
「不良少年が、そのまま大人になった男」というのは梶原一騎を語るにふさわしいと言えるかもしれない。ガキの頃、あの日に見た燃えるような夕焼けは、同時に俺の心にも火をつける。
≪無頼派≫であった彼は同時に、ロマンチストでもあったようだ。

晩年は梶原自身がおこした暴行事件やスキャンダルに見舞われ、作品の評価は低迷を極め、一時、マスコミ界から抹殺に近い状態にまで追い詰められた。しかし現代、父権の存在感の低下や、堕落する社会の風潮にこそ、梶原一騎の作品は再評価されるべきだと思います。

■追記:今年で「あしたのジョー」は40周年のようです。原作の漫画は1968年から少年マガジンに連載され、5年後の1973年に終了します。TVアニメもパート2まで制作されました。原作版、アニメ版の全てを見ましたが、やはり「ジョー」はエポックメイキングな作品ですね。主人公・矢吹丈の生き様は、今でも色あせることなく輝いてます。
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映画『TATOO[刺青]あり』
ブルーな季節にはブルーな映画をということで、続けて映画日誌を更新です。


『TATOO[刺青]あり』 (1982年)


――「笑えるのか俺を。ケジメが必要だった。」
その日に向かってヤツは、ゆっくり狂っていった。――



出演:宇崎竜童・高橋恵子・渡辺美佐子 (ほか)

     
    ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


1979年1月26日、大阪住吉区の銀行で実際に起こった「三菱銀行・猟銃強盗人質篭城事件」を映画化。 事件を完全ルポした小説「破滅―梅川昭美の三十年」を半上書きした内容なので、事実に基づいて構成された内容である。

この映画は事件そのものの残虐性を描くより、主人公・竹田明夫の青春群像に焦点を当てている。≪俺中心に地球は回り、俺中心にオンナも回る≫しかし弱い者に強く、強い者には弱い。

そんなチンピラが「30歳になるまでにドデカイことやったる!」と背伸びし続け最後には破滅への道をたどる。
この男の唯一、人間味を感じるのは田舎でほそぼそと暮らす母親を想う心である。今まで散々迷惑をかけ親不孝の連続だったが、30歳という人生の節目を前に一旗あげなければならなかった。
そこで大金を掴めば全てウマクいくとばかりに、猟銃を手に取り、たった一人で銀行に向かって突っ込んでいく。

それは男の人生最大の親不孝の始まりでしかなかった。

■タイトルの「タトゥー(刺青)あり」とは、主人公が胸に牡丹と薔薇の刺青を彫っていたことに由来する。映画のモデルとなった人物・梅川昭美(ウメカワアキヨシ)を主演の宇崎竜童が、まるでウメカワの魂が憑依したかのように熱演している。
またエンディング曲の宇崎竜童が歌う「ハッシャバイ・シーガール」がスゴク良い曲です。

■視聴する⇒映画「TATOO[刺青]あり」予告篇 

■参考映像⇒「三菱銀行猟銃強盗人質事件」 

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映画「その男、凶暴につき」
季節は「春」真っ盛りでありますが、自分にとっての「春」のイメージは、何故か「ブルー」という感じがします。実際、自分はこの季節に相当にシュールな夢ばかりを見ます。そんなブルーでシュールな感覚に後押しされてか、無性にビートたけしの映画が見たくなってしまいました。
今回は北野武が初めて監督・主演を務めた映画を紹介します。



『その男、凶暴につき』 (1989年)


――「我妻さん、どうして警官になったんですか?」

――「友人の紹介(笑)。」



出演:ビートたけし・白竜・平泉成・岸部一徳(ほか)

   ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

北野武が初めて監督、主演を務めた作品で「キタノ映画」の第1弾。
のちに「キタノ・ブルー」と呼ばれるようになった、台詞のないシーン、冷め切った感情、乾いた暴力、突発的な暴力、執拗な暴力、静寂の狂気といった北野武の独特な映像センスが鮮烈。

北野武が本作品を制作する上で語った、

「本当に怖い暴力ってのは拳銃をブッぱなしてドンパチやったり、豪快にカーチェイスを繰り広げたり、そんな派手なモノじゃない。テーブルの上の食器を投げ合ったり、子供を蹴飛ばしたり、そんな日常的な地味な暴力にあるはずなんだ。」

という言葉には納得させられた。

■内なる凶暴な声に自ら恐れつつも突き進む一人の刑事・我妻諒介、39歳。組織を嫌い、組織からは疎まれる一匹狼には、 その無垢な表情とは裏腹に、いつもかすかな血の臭いが漂う。
浮浪者を襲撃した少年たちを尾行し、そのうち一人の少年宅に押し入って殴る蹴るの暴行をして無理やり自首させたり、麻薬事件を捜査していた同僚の刑事を麻薬組織に謀殺されたことに私怨をつのり、その組織の幹部(白竜)を捏造容疑で捕まえて署内で暴行、拳銃を乱射したりなど。
そんな凶暴性をいかんなく発揮したため、刑事をクビになる。

一匹の野良犬となった我妻はヤクザから拳銃を買い、たった一人で麻薬組織の黒幕を追い詰めていく。  そして最後に残ったのは「死」だけであった。
凶暴なまでの「生」と「死」、北野映画らしい暴力と破滅の物語であるが、逆に破滅からの転生という見方もでき、なにやら不思議と活力が沸いてくる作品だと感じました。

■映像特典・こんな映画です⇒「その男、凶暴につき」


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アフター45~「ARB」
続けて「男たちのメロディー」の更新です。
今回は、たくましくも優しい気持ちになれるような、そんな曲を紹介です。


『AFTER'45』


歌:ARB(石橋凌)


悲しみを ぬぐい去れずに
君は夜の 川を渡る
忘れなよ 忘れてしまえ
悪い夢に うなされていたのさ

人はみんな古い コートをひきずり
孤独の淵を背中 まるめ歩いてゆく
アフター 1945 俺たちは生まれ
狭い街角で 出会った


降りしきる 雨にうたれて
何もかもが 震えている
眠りなよ この腕の中
雨が止めば すべてうまくゆくさ

今の今の今が 通り過ぎてく
昔 胸躍らせた 地図も破れてゆく
揺れる 1985 過去は過去のモノ
手をのばしてみる 夜明けに

アフター 1945 俺たちは生まれ
狭い街角で 出会った


★★★★★★★★★★★★★★★☆☆☆☆☆★★★★★★★★★★★★★★★★★

これは「ARB」という俳優の石橋凌がボーカルをつとめた70年代後期から登場したロックグループの曲です(現在は活動休止)。「ARB」戦争・労働者・人間などをテーマにした歌詞が特徴的です。この曲は、あの松田優作主演・監督の映画「ア・ホーマンス」(1986年)のエンディング曲として使用されています。
記憶の無いサイボーグ役に松田優作、その優作に魅了されていく若きヤクザ役に石橋凌。物語は汚いヤクザ戦争のド真ん中にありながら、二人の不思議な交流を通して展開していきます。

この「アフター45」の歌詞に出てくる「1945」という数字は恐らく日本が敗戦した1945年だと思われます。また「揺れる1985」は、1985年、戦後40年という一つの節目を迎えて、二人は出会ったのでしょう。
そう考えると、この歌詞やメロディーも感慨深いです。また「1985年」は俺が生まれた年でもあるので、この「アフター45」は人生を振りかえる気になる曲だなあと思います。単純に聴いても、イイ歌ですよコレは。

そんなわけで、あなたも人生を振り返ってみてください⇒「アフター45」

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頭脳警察~「ふざけるんじゃねえよ」
あの「男たちのメロディー」(このブログのコンテンツ)が2年半ぶり!の更新です。
ここはひとつ、日々の陰鬱な雰囲気をこの歌で弾いてみましょう。


『ふざけるんじゃねえよ』


歌:頭脳警察





)まわりを気にして 生きるよりゃひとりで
 
 勝手気ままに グラスでも決めてる方がいいのさ
 
 だけどみんな俺に 手錠をかけたがるのさ
 
 ふっざけるんじゃねえよ 動物じゃねえんだぜ ※

 
)バカに愛想をつかすより ぶんなぐる方が好きさ
 
 俺をジャマするシキタリは 人が勝手に決めたモノ
 
 それでやられたって 生きてるよりゃマシさ
 
 ふっざけるんじゃねえよ やられる前にやるさ

 
)だけど縄がかけられる だんだんからみつく
 
 どんどんからみつく もう身動き出来やしねえ
 
 クソッタレ! バカ野郎! 満足だろう
 
 ふっざけるんじゃねえよ 今に吠え面かくなよ


※(くりかえし)


)ふっざけるんじゃねえよ テメエの善人面を
 
 ふっざけるんじゃねえよ いつかぶっとばしてやらあ


★★★★★★★★★★★★★★★☆☆☆☆☆★★★★★★★★★★★★★★★★★

これは「頭脳警察」という1970年代に登場したロックバンドの歌です。
歌詞からも分かる通り、社会不満を思うままシャウトした曲であり、「頭脳警察」自体も70年代のニッポンに吹き荒れた反体制モードな思念で、数々の熱い歌を発表していきました。
この「ふざけるんじゃねえよ」にしても、よくもこれだけ露骨な不満を歌詞にして歌い上げることができたなと思います。「頭脳警察」の歌は、その過激な歌詞のため、今では放送コードに引っかかってしまう歌もケッコウあるそうです。そのため、「放送禁止歌」として、俺みたいなコアなファンに浸透しています。

それでも、この泥臭くて熱すぎる歌詞と疾走感あふれるメロディーは、現代の退廃的な風潮を生きるにはこの上ない応援ソングだと感じます。まあ、身も心も満たされとるヤツらには、ただの耳障りな歌ぐらいにしか聞こえないだろうがのう…!
ちなみに俺がこの歌をはじめて耳にしたのは、【「鉄砲玉の美学」(1973年、主演:渡瀬恒彦)】というお馴染みの70年代ヤクザ映画を見た時であり、その主題歌となっていました。
映画を見ていたら、この「ふざけるんじゃねえよ」がピッタリとマッチしております。
そんな社会の底辺でもがく野良犬の魂の叫びのような、エネルギッシュなこの曲。大好きです。

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